【植木のお手入れ】剪定と刈込みの違いについて

こんにちは!
福岡県にてお庭の管理や外構・エクステリア工事を行っております、ウィルグリーンの金子といいます。

お庭の植木、そろそろ切らないといけないかも、と思ってはいませんか?
とくに夏場はぐんぐんと枝葉を伸ばしていくので、全体のかたちなどが気になるかもしれません。
ご自身で行うにしても、植木屋さんに頼むにも、きれいに仕上がってほしいものですね。

さて、植木の枝葉を切る、というお手入れには2種類あることはご存じでしたでしょうか。
それが剪定と刈込みです。
非常に似ているので、混同して使っているお客様も多いのですが、意味としては異なります。

今回はこの剪定と刈込みの違いについてご紹介したいと思います。
お家の植木はどちらが必要なのか、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

■ 剪定の前に大切にしてほしいこと

そもそもの話、剪定はなぜ必要とされるのでしょうか。
剪定は、人と木が共存して生活していくための手段の一つではあるものの、人が一方的に行うものということは忘れてはいけません。

自然界にある木々は、そのままでもとくに問題なく育ち、お手入れを必要としません。しかしながら、植木や街路樹などの人の生活圏にある木は、放っておくと枝葉が伸びて邪魔になったり、毛虫がついたりして、近くを通る人たちが困ってしまうでしょう。
剪定とは、あくまで人の都合で行われるもの。
やりすぎると枯らせてしまうこともあるので、木を大切にするよう心掛けることが必要です。

ご自身で剪定する際は、こちらを念頭に置いて実施してもらえたら幸いです。

■ 剪定について

剪定は枝を選びながら切って、完成後は枝の深度がまちまちの状態になることです。
髪の毛をすいて切るのと似ていますね。
実際にウィルグリーンが行った写真を3例見てみましょう。

▼ Before

▼ After

箒の穂みたいに、一つの枝から放射状に細かい枝が広がっていましたが、剪定で向こうの景色が見えるほどすっきりとしました。

▼ Before

▼ After

伸び放題で影を落とすほどでしたが、樹形も整えられ、風通しも良くなりました。

▼ Before

▼ After

お庭を圧迫する勢いで枝を伸ばしていましたが、隙間ができてスマートになった印象です。

剪定のメリット・デメリットはこのようなものが上げられます。

【メリット】
・風通しがよくなる
・病害虫の繁殖予防になる
・頻繁な手入れが要らなくなる
・サイズを小さくできる
・形が崩れにくい

【デメリット】
・作業時間が長い
・ゴミが多くなる
・目隠し効果はない

 

■ 刈込みについて

刈込みは、外側の飛び出した枝を切って、輪郭が出るよう整えることです。
生垣や日本庭園にあるような丸い玉状になっているつつじなどは、刈込みが行われています。
写真だとこのような感じですね。

▼ 生垣

▼ 日本庭園

刈込みのメリット・デメリットはこのようなものが上げられます。

【メリット】
・作業時間が短い
・ゴミが少ない
・目隠し効果が高い
・生垣の場合、防風・防音効果がある

【デメリット】
・病害虫が発生しやすくなる
・サイズが大きくなる
・頻繁なお手入れが必要
・形が崩れやすい

 

■ どちらにすればいい?

剪定と刈込みにはどちらもメリットとデメリットがあり、優劣はありませんが、使い分けたほうがいいことがあります。

たとえば、長らく刈込みばかりしている木は、剪定も視野に入れたほうがいいでしょう。
刈込みで形を整えている木は、表面部分が刈られているので新芽もそこに集中して生えてきます。
そのため、表面が密集した状態になるので、奥のほうまで光が届かず、生長の妨げになるでしょう。
この場合は、数年に一度、剪定に近いお手入れが必要です。

また、植木の種類によっても刈込みに適さないものや、剪定・刈込みを併用できるもの(カナメモチなど)があるので、お手入れに入る前に調べてみることをおすすめします。
もしくは植木屋さんに相談して、適切な方法を提案してもらいましょう。

■ 福岡県での植木剪定はウィルグリーンまで!

ウィルグリーンは福岡県にて剪定のほか、お庭などの年間管理、除草・伐採などを承っております。
植木が生長して虫が増えたり、風通しが悪くてじめじめしたりしていませんか?
高い場所で剪定を行う場合は危険が伴いますので、ぜひプロにお任せください。

なお、外構・エクステリア工事にも対応しておりますので、「除草とあわせて砂利を敷きたい」などのご依頼も対応できます。
お困りごとがございましたら、お気兼ねなくご相談くださいませ。

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■ まとめ

剪定は枝を選んで切るのに対し、刈込みは形を整えるために枝を切ります。
基本として、剪定は木の健康を維持するためにも必要なことではありますが、やりすぎないように心掛けましょう。
どちらが必要かは、植木の用途や種類、生長具合によって異なるため、分からない場合は専門家に相談してみることをおすすめします。


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